ふじみ野市放課後児童クラブのブログ

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アジサイ職人

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伝説のセイコー × ジウジアーロ・デザイン復刻モデル

2005年の創刊以来、時計専門誌『クロノス日本版』に携わってきた副編集長の鈴木幸也が、自身が所有する腕時計の中から、思い入れのある1本を紹介。取り上げるのは、セイコー × ジウジアーロ・デザイン復刻モデルだ。

憧れのセイコー×ジウジアーロ・デザインウォッチとの出会い
セイコー ジウジアーロ

1983年に発売されたセイコー×ジウジアーロ・デザインのオリジナルウォッチの誕生から35周年を記念して2018年にデザイン復刻された全8モデルのうち、これはセレクトショップのビームス限定モデルの「SBJG006」。500本限定。完売。
webChronosの切り込み隊長の掛け声により始まった「編集部員が所有するお気に入りの時計」のリレー企画。ただ“お気に入り”なだけではなく、想い入れのある時計を取り上げたいと思い、考えあぐねていたところ、切り込み隊長の人気のパネライスーパーコピー代引き専門店「ジウジアーロは?」の文字通り“鶴”の一声で、瞬殺でこの腕時計に決まった。

今から約6年前の2018年11月23日に限定販売された復刻版のSEIKO×GIUGIARO DESIGN Limited Edition BEAMS Exclusive Modelである。

セイコー×ジウジアーロ・デザインのデジタルウォッチ
Photograph by Yukiya Suzuki (Chronos Japan)
腕時計専門誌の編集部に異動になった最初期に目に焼き付いた、まさに“刷り込み”のような憧れのセイコー×ジウジアーロ・デザインのデジタルウォッチ。2018年末に、ビームス仕様の復刻モデルを手に入れて以降、わずか6年の間に、時計業界の“目利き”とされる人々に声をかけられ、そのたびに、その想いも刻んできた今や最も特別な1本。
そもそものオリジナルモデルは、1983年に、セイコーがジウジアーロ・デザインとコラボレートして誕生した“ドライバーのためのデジタルウォッチ”だ。「ジウジアーロ・デザイン」とは、1981年に自動車デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏によって設立された「イタルデザイン・ジウジアーロ」において、自動車のデザインを専門とする「イタルデザイン」に対して、その他の分野のインダストリアルデザインを担う部門のことである。

1983年といえば、1985年のプラザ合意に端を発したとされるバブル経済のまだ前だが、日本経済はすでに絶好調で、今から思えば、日本の各種メーカーは、自動車も家電も半導体も、そして時計メーカーも頗る元気であった。セイコーも、ジウジアーロを筆頭に、その後、1990年代にかけて、ヨルグ・イゼックやエットーレ・ソットサスなど、いわゆる“外タレ”インダストリアルデザイナーとのコラボレーションモデルを次々と発表するほど、乗りに乗っていた時代だ。

だが、ジウジアーロ・デザインのオリジナルが発売された当時、小学6年生だった筆者は、まだクルマにも腕時計にも疎く、その存在を知ったのは、ずっと後の社会人になって腕時計専門誌の編集部に配属された1998年のことであった。一目で、そのデザインが目に焼き付いたことをありありと覚えている。

そして、いつかはその“デザイン”を手に入れたと願ったものだ。

復刻モデルでやっとかなった“憧れ”を持つ悦び
それが実現したのは、セイコーとジウジアーロ・デザインのコラボレーションモデル誕生35周年を記念して2018年に発売されたデザイン復刻モデルの登場を待ってのことであった。ジウジアーロによって「四輪車・二輪車のドライバーの腕によく似合うウオッチ」をコンセプトに開発されたオリジナルのデザインを可能な限り忠実に再現しつつも、2018年当時のムーブメントにスペックアップされた復刻モデルは、見た目はよりクリーンな仕上がりで、使い心地は一層スムーズだ。

ビームス限定モデルはオールゴールドカラーのケースとブレスレットに、黒地の反転液晶を組み合わせた、ひときわ目を引くモデルだ。両方向に回転するベゼルには、「TIME」(時刻表示)、「ALARM」(アラーム)、「STOP W.」(ストップウォッチ)、「TIMER」(タイマー)など、時刻表示(TIME)以外の各種機能が印字され、その印字を液晶表示外周の1時位置に配された「MODE」に合わせると、液晶表示は瞬時に各モードに切り替わる。写真は「TIMER」モード。

ブラックとシルバーカラーの2種のレギュラーモデル(各3000本限定)に加え、粋なことに、6型のセレクトショップ限定モデル(各500本限定)も同時に発売された。ベーシックなレギュラーモデルも十分に魅力的だが、個人的にはビームス限定の写真のゴールドモデルが刺さりまくって、発売されるや否や銀座のビームスまで買いに行って、入手した次第だ。

「SEIKO×GIUGIARO DESIGN Limited Edition」の裏蓋には、それを証す「GIUGIARO DESIGN」と「SEIKO」のロゴ、そして限定500本のシリアルナンバーが入れられている。
たまたま同じ日の同じ時間に、自動車専門誌を経て、時計専門誌の編集長も務めた自動車・時計ジャーナリストの故Tさんも、この同じビームス仕様のジウジアーロ・デザインモデルを買いに銀座のビームスにいらっしゃっていたことを、懐かしくも、鮮烈に覚えている。

時計業界の“目利き”の注目を集めるジウジアーロ・デザインの本領
念願のセイコー×ジウジアーロ・デザインのコラボレーションモデルをビームス仕様で入手して以降、いつもではないが、思い出したように折に触れて着用して、取材に出かけたものだが、このモデルの凄いところは、自分が持っている腕時計の中で、最も時計業界の玄人筋の反響が大きいことだ。

ブルガリのウォッチ デザイン部門を率いるファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニもそのひとりだ。バイクや新幹線など、“スピードのデザイン”をこよなく愛する彼は、初見だけでなく、何度か、筆者が身に着けているこのジウジアーロモデルを目ざとく見つけては、ひとしきりいかにこのモデルが好きであるかを熱く語り、ついには彼に切望されて復刻モデルを探したが、さすがに新品では見つけることができなかった。

また、メンズファッションと腕時計の世界をいずれも知悉したマーク・チョーも、このモデルに食いついてきたひとりだ。メンズセレクトショップ「ジ・アーモリー」の共同創業者にして、今やメンズクロージングの世界を主導するインフルエンサーであり、数々の時計ブランドともコラボレーションする彼が、何気ない雑談をしている際に、この腕時計に気が付き、どこの時計かと問うてきただけでなく、スマートフォンで写真まで撮ったほどだから、よほど気に入ったのだろう。

コロナ禍後に初めてリアル開催されたウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブにおいても、某ブランドのパーティーで知り合った海外のジャーナリストが、わざわざパーティー後に、そのブランドの広報を通して、どこでこの時計が買えるか問い合わせてきたほどだ。

1998年から憧れてきたセイコー×ジウジアーロ・デザインモデルの復刻版で唯一残念なのが、貧弱なバックルと遊びのほとんどないブレスレットの固すぎる装着感だ。だが、発売当時の定価(ビームス限定モデルの定価は税抜き3万9000円)を考えれば、やむなしか。

復刻モデルながら、これだけ反響があるジウジアーロ・デザインは、自分自身の想い入れに加え、これまで知り合ってきた時計業界の名だたる“目利き”と呼ぶにふさわしい御仁の“想い”も加わって、もはや単なる「お気に入りの時計」を超えて、“私的な記憶装置”と呼べる特別な1本となった。

こうした時計が増えていくと、きっと人生はこれからも、もっと楽しくなるんだろうなと思う、今日この頃です。

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